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Meet Code Chrysalis:Madoka

「今のチームだと、多分私が一番できないんです。」

「今のチームだと、多分私が一番できないんです。」

Madokaからその言葉を聞いた時、正直ちょっと意外だった。

MadokaはCode ChrysalisのHead of Educationだ。

企業研修を届けるチームを率いていて、お客様やインストラクター、プログラムマネージャーたちと日々向き合っている。

落ち着いていて、判断も早い。

物事を前に進めるのがうまい人だ。

そんな人が、自分のことを「一番できない」と言う。

しかも、それを話していたのは仕事の話ではなかった。

ゴスペルの話だ。


一番できない歌い手

Madokaは10年以上ゴスペルを続けている。

今も3つのグループに所属していて、週末のほとんどはレッスンかライブだ。

その中の一つは30人規模の本格的なチームで、日本一のアマチュアゴスペルグループを目指し、いつか海外にも挑戦しようとしている。

そして、そのチームの中では自分が一番できない方だと言う。

新しい曲が配られる。

みんなは歌える。

自分だけうまく歌えない。

課題も出る。

練習もする。

それでもできない。

「なんで趣味でこんなに悔しい思いをしなきゃいけないんだろうって思います。」

そう言って笑っていた。

でも、その悔しさは本物なんだと思う。

普通、趣味は気持ちよくなるためにやるものだ。

リラックスしたり、楽しんだり、仕事を忘れたり。

でもMadokaは、毎週わざわざ自分がまだできないことと向き合う場所へ行く。

そしてまた次の週も行く。

話を聞きながら思った。

これはゴスペルの話じゃないな、と。

Madokaという人の話だ。

最近のMadokaには好きな言葉がある。

「できるまでやればできる」

その言葉が、この後何度も出てくる。


富士宮とピアノ

Madokaが育ったのは静岡県富士宮市。

田んぼがあって、Mount Fujiが見えて、かなりのどかな場所だった。

子供の頃はクラスの代表をやったり、人前で話したりすることも多かったらしい。

ちょっと目立つ子だった。

ちょっと変わった子だった。

そんな表現をしていた。

4歳からピアノも習っていた。

なぜ始めたのかは覚えていないらしい。

ただ、先生に褒められて、段々と自由に弾けるのが嬉しくて続いた。

振り返ると、このパターンはMadokaの人生に何度も出てくる。

やってみる。

少しできるようになる。

続ける。

また少しできるようになる。

シンプルだけど強い。

もしかすると、ピアノそのものよりも、「続けていれば見えてくるものがある」という感覚を、早い時期から身につけていたのかもしれない。


決めたら早い

Madokaの友達に「Madokaってどんな人?」と聞いたら、多分こう答えると思うと本人は言う。

「なんか面白いことをやっている人」

急に海外に行く。

転職する。

個人事業主になる。

また会社員に戻る。

周りから見ると結構大胆だ。

でも本人はそこまで冒険家だとは思っていない。

むしろ慎重な方だと言う。

ただ、一つだけはっきりしていることがある。

決めるのが早い。

十分な情報が揃ったら前に進む。

悩み続けることにあまり興味がない。

「決断は得意かもしれません。」

そう言っていた。

話を聞いていると、確かにそうなんだろうと思う。


Code Chrysalisとの出会い

Code Chrysalisに入る前、Madokaは採用コンサルタントとして働いていた。

最後に担当していたのは、バイリンガルのITエンジニア管理職を採用する仕事だった。

これが本当に難しかったらしい。

みんな同じ人材を探している。

みんな同じ人材を取り合っている。

「もう無理だなと思ってました。」

そんなタイミングでCode Chrysalisの話が来た。

少ない人材を奪い合うのではなく、人を育てる会社。

その考え方がすぐに腑に落ちたという。

転職は怖くなかったのか聞いてみた。

答えは即答だった。

「全然。」

なぜか。

「自分で決めたから。」

シンプルだ。

個人で働く自由はあった。

でも少し孤独でもあった。

やっぱりチームで働く方が好きなのかもしれない。

そう思い始めていた時期だった。

だから決めた。

そして動いた。


試された年

思い返すと、一番しんどかった時期は2011年から2014年あたりだった。

東日本大震災があり、その翌年には初めて本格的にpeople managementを任されることになった。

外国籍人材を支援する会社で、震災後の混乱がまだ残る中でのチームづくりだった。

採用。

育成。

オンボーディング。

チーム作り。

自分の仕事。

全部同時だった。

夜中まで働くことも珍しくなかった。

震災の時には、帰国する人、大使館から連絡が来る人、パスポート、出国手続き、不安、混乱があった。

その波乱を乗り越えた翌年、今度はチームづくりを任された。

「私は何をやっているんだろう。」

そう思ったこともあった。

辞めようとも思った。

それでも辞めなかった。

チームを作っている途中だったから。

自分が抜けるわけにはいかなかったから。

誰かがやらなければいけなかったから。


言いづらいことから逃げない

Code Chrysalisで誇りに思っている仕事について聞いた時も、面白い話が出てきた。

あるお客様が研修に参加した。

でも途中で、そのコースが合っていないことが分かった。

正直、言いづらい。

お金も払っている。

もう始まっている。

でも伝えなければいけない。

Madokaは逃げなかった。

正直に話した。

別のプログラムを提案した。

結果として、お客様は喜んでくれた。

そして次も来てくれた。

言いづらいことから逃げない。

これもまた、Madokaらしい。


作るのが好きな人

仕事の話を聞いていると、意外とクリエイティブな面も見えてくる。

戦略を考えるのが好き。

チームの方向性を考えるのが好き。

AIと壁打ちするのも好き。

昔はライティングや編集も学んでいた。

デザインも気になる。

フライヤーやスライドを見る目も厳しい。

ゴスペルでも歌うだけではなく、ライブを企画したり運営したりする。

話を聞いていて思った。

Madokaは何かを「作る」のが好きなんだろう。

チームも。

イベントも。

学びの場も。


元気

Madokaの友達は、彼女の強みを一言で言う。

「元気。」

でも、それはただ明るいという意味ではない。

1週間出張した次の日に、そのままゴスペルの練習へ行く。

家にも帰らない。

普通はできない。

でも好きなことはエネルギーになるらしい。

面白いことに、本人は自分のことを内向的だと言う。

シャイだったとも言う。

それを聞いて少し納得した。

Madokaのエネルギーは、目立ちたいから出てくるものではない。

好きなことを続けたい。

もっと良くなりたい。

その気持ちから出てくるエネルギーなんだと思う。


なぜCode Chrysalisだったのか

答えはシンプルだった。

「人。」

給料が高くても、人や環境が良くなければ意味がない。

面接で会った人たちが良かった。

自然だった。

フラットだった。

そして入社後、飼い猫が亡くなった時にHRから花が届いた。

「こんな会社あるんだ。」

そう思ったという。

Madokaが一番好きなバリューも Be Authentic。

自分らしくいていいこと。

相手もその人らしくいていいこと。

それが大事だと言う。


冒険と信頼

昔の自分に何か伝えるとしたら何と言うか聞いた。

答えは二つ。

冒険。

そして信頼。

もっと早く挑戦してもよかった。

もっと早く人を信頼してもよかった。

今のチームのおかげで、それを少しずつ学べていると言う。


意外と面白い人生

最後に聞いた。

この記事を読んだ人に、一つだけ印象を残せるとしたら何を残したい?

Madokaは笑いながら言った。

「意外と面白い人生を生きてます。」

たしかにそうだと思う。

もし少し話しただけなら、海外に住んでいたことも、業界を変えてきたことも、チームを作ってきたことも、週末ごとに悔しい思いをしながらゴスペルを続けていることも分からないかもしれない。

多くの人は、自分が得意なことを趣味にする。

Madokaは今でも悔しい思いをする場所に毎週通っている。

そしてまた次の週も行く。

その繰り返しだ。

話を聞き終わったあと、一つだけ強く印象に残ったことがある。

Madokaは、難しい場所に残ることができる人だ。

学ぶために。

上達するために。

その先に何があるのかを見るために。

それは思っているよりずっと難しい。

そして、たぶんそれが、Madokaという人なんだと思う。

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