キャリアチェンジに踏み出す勇気

Arisa
May 31, 2023

みなさんこんにちは!コードクリサリスでインストラクターをしていますArisaです。

今回は私の体験を交えながら、キャリアチェンジに踏み出す勇気についてお伝えしたいと思います。

私は大学卒業後、地元の郵便局で働いていました。

いわゆる日本の安定した大きな会社でしたが、自分の仕事の将来性にずっと不安を感じていました。転職をしたいとずっと思っていたのですが、自分が何をしたいかも分からず、キャリアチェンジという大きな挑戦にチャレンジできないままでした。そんな自分をどうにか変えたいと思い、始めたのが、いつかやりたいと思っていたことを「今やること」です。

「お金がもっとたまったら〜」、「友達と休みが合えば〜」なんて何かと理由をつけて先延ばしにし続けていた海外旅行に一人で行き始めました。初めて一人で行った国は香港なので今思えばそんなに大冒険でもないのですが、当時は本当に臆病だったので、自分で計画して一人で成し遂げたという「小さな成功体験」がすごく大切でした。他にもさまざまな国を一人で旅したのですが、その旅を通じて思い出したことがありました。それは英語を話せるようになりたいという小さな頃からの夢でした。大学生の時に留学をしたかったのですが、お金も自信もなかった私はその思いをずっと隠して忘れたふりをしていました。一人きりの海外旅で少しだけ自信がついてきた私は、「いつか英語が話せるようになる」を「今英語が話せるように」するために、ニュージーランドへワーキングホリデーに行くことを決めました。もちろん仕事を辞めることは怖かったですが、コツコツ貯めてきた「自信」のおかげでとりあえずやってみようと思えました。私の英語レベルはまだまだだなのですが、1年間海外で過ごしたことは大きな自信と経験になりました。そしてそこで新たな目標ができました。「海外で働きたい」という夢です。ただし海外で働くには英語力だけでは足りません。なぜならもちろん、みんな英語が話せるからです。英語とは別に、もう一つ自分のスキルが欲しいと思い始めました。そこで私はプログラミングを勉強することを決めました。海外で働くために思いついたのは、ビザが取りやすくて、さらに場所を問わずどこでも働ける職種=ソフトウェアエンジニアだったからです。独学で勉強を始めたので不安は大きかったのですが、しばらく勉強してありがたいことにフロントエンドエンジニアとして採用してもらえ、キャリアチェンジに成功しました。そこでまた一つ、私の自信は大きくなりました。もっともっと自分の可能性を信じることができるようになってきました。数年前の自分からは考えられないことです。

1年間働いた後に、もっと早く成長したいと考えた私は夢だった海外に挑戦してみることにしました。私は2021年9月から2022年3月までスウェーデンにいました。エンジニアとしての経歴は1年しかなく、流暢な英語が話せる訳でもありませんでしたが、想像以上に反応をもらってたくさんの面接に呼ばれました。最終面接にも2回呼ばれたのですが、残念ながら採用通知をもらうことはなく帰国することを決めました。この経験は私にとっての1つの失敗かもしれません。しかし、面接のプロセスを通じてたくさんのことを勉強することができました。自分の書いたコードのフィードバックがもらえたり、バックエンドを書く機会をもらったり。そして何より、今の自分でもチャンスは大いにあるのだと実感することができました。あのまま同じ会社にいたよりも、より多くの勉強機会を得たことは間違いないと思ってます。

さて、エンジニアだったのに、なぜ今CCのインストラクターとして働いているの?と思った方がいるかもしれません。エンジニアとしてのキャリアを続けるか悩んだのですが、私と同じようにキャリアチェンジに挑戦しようか迷っている人の背中を押すお手伝いがしたいと思い、この仕事を受けることを決めました。挑戦すると、時には失敗もします。時には派手に転ぶこともあるかもしれません。ただし、挑戦しないと失敗もしません。そして、失敗は時に自分を予期せぬ場所へと運んでくれる機会でもあります。挑戦してきたからこそ、今ここでこうして皆さんの前で「キャリアチェンジ」について伝えている私がいます。「いつか」を「いま」に変えることで、どんどん新しい目標ができます。そういった小さな目標に挑戦を続けることで、自分への自信がついてきます。自信がついてくることで、大きな挑戦にもチャレンジできるようになってきます。そして挑戦と失敗を繰り返すことで、自分の人生がどんどんと楽しくなってきます。

コードクリサリスでは Get comfortable being uncomfortable と生徒さんにいつも伝えています。直訳すると「不快であることに快適になれ」。意訳すると「心地よいところに留まらず、チャレンジだと思うことにどんどん挑戦していこう」となります。私自身いつもこれを意識しています。私は自分の経歴を話すと「なんでそんなに行動力があるんですか?」「どうしたら挑戦することが怖くなくなりますか?」と聞かれますが、私も最初から行動力があったわけではありません。海外一人旅という本当に小さなことから始めました。みなさんの「いつかやりたいと思っていること」ってどんなことですか?小さなことからでいいので、そのいつかを「今」に変換するところから始めてみませんか?最初はuncomfortableかもしれませんが、その小さな挑戦が積み重なるとそれが自信になり、その自信が新しい道へとみなさんを導いてくれるはずです。